あいさつ

なんで起業されたんですか？

はじめて会う方にいまだに、よく聞かれる質問です。

私の略歴ですが、21歳で関西の大学を出た後、不動産会社で2年間のＯＬ生活、
その後3年間、鍼灸マッサージ専門学校に通いました。

そもそも、不動産会社でＯＬをしていた私がどうして鍼灸マッサージに興味を持ったかと言うと、20代の私の趣味は、インドやアジア、アフリカ近辺の旅で、1か月、2か月はざらに放浪するいわゆるバックパッカー（死語ですね）でした。
そこでは必ず、地元の民間療法といわれる日本の鍼灸マッサージに該当するものがあり、
インドのアーユルベータやタイのタイ式マッサージ、台湾のリフレクソロジー、フィリピンのヒロットなど、どれもその国独特のもので魅力的で現地のスクールに通ったりしていました。

そのどれも理論に違いはありますが、共通点は人の手を使って行われている手技療法であったことです。

物心ついたころから、摂食障害や、自信のなさ、生きづらさを抱えていた私にとって、人の手でカラダをケアしてもらうということは、それはすごく癒される体験でした。
言語も十分通じない異国の人たちです。
そこでは決して励まされるなどという言葉が交わされるわけでもなく、ただカラダを大切に優しく触れてもらう、他人から大切に扱ってもらうという経験は、私は私のままでいいのだ。
何かができなければ、人より優れてなければ、自分には価値がないと思っていた私に、私はそのままで価値がある人間なのだ。ということを体感覚で感じさせてもらった体験でした。

この体験が、人の手の力、スキンシップの力を信じるベースになりました。
その後、もし私が日本で同じことを、私と同じ思いを抱えているような人たちに提供できるとしたら？でたどり着いたのが鍼灸マッサージという職業でした。

人は何歳になろうとスキンシップが必要です。
スキンシップのある人生は豊かで、辛いことも乗り越えられる生きていく力になるのだと思います。「有限会社カノークスはスキンシップを通じてYou are OK！の共感の温かさを伝える会社です。」を赤ちゃんから高齢者の方まで伝えていく会社でありたいと思っております。